太陽

太陽に愛された者と、太陽を捨てた者。それぞれの未来に、何が見えるのか―― 二つに分断されてしまった人類の未来を描く、究極のヒューマンドラマ。劇団イキウメの傑作戯曲を「SR サイタマノラッパー」「ジョーカー・ゲーム」の入江悠監督が待望の映画化。主演は若手俳優のなかでも群を抜いた人気と演技力を持つ神木隆之介と門脇麦。――21世紀初頭。世界中に拡散したウイルスにより人類の大半が死滅、生き残った人類は、太陽の光に弱く夜にしか生きられない新人類・ノクスと、ノクスに管理されながら太陽の下で貧しく暮らすキュリオ(骨董品)と呼ばれる旧人類に分けられてしまった。キュリオからノクスへ転換は可能だが、ノクスへの転換は医学的に若年層に限られていた。ある日、寒村でノクス駐在員がキュリオに惨殺される事件が起こる。その結果、村はノクスによる経済封鎖を受けてより一層貧しくなっていった。10年後、キュリオとして生きる青年・奥寺鉄彦(神木隆之介)は、村での生活に憤りを感じながら鬱屈とした日々を送っていた。幼なじみの生田結(門脇麦)は、自分を捨ててノクスへと転換した母親とノクスそのものを憎みながらも村の生活を少しでも良くしようと暮らしていた。そして、ノクスに憧れる鉄彦とノクスを憎む結の運命を大きく変える出来事が起きる。

特典映像(予定): メイキング、予告編、完成披露試写会映像