アーティスト/キャスト
商品説明
全国各地をツアーし、自身のレーベル「にはたずみレコード」を主宰、さらには若手ミュージシャン育成のためのミュージックキャンプを開催するなど、独自のスタンスで精力的に活動を続けている天才ピアニスト中村真の、2008年以来となる待望の新作が登場 ! ベテランベーシスト中村新太郎と日本を代表するドラマー芳垣安洋という強力なリズムセクションを迎えたレギュラートリオの初アルバムとなる本作は、2014年4月に埼玉県のホールにて録音された。このトリオの自発的な即興性を生かすため、事前の打ち合わせや曲決めは行わず全曲やり直し無しの一発勝負で行われたレコーディングは4時間ほどで終了し、その中でも特に素晴らしい演奏のみが収められている。サラウンドレコーディングの第一人者として知られるMickSawaguchi (沢口音楽工房)をエンジニアに迎えたサウンドも本作の特筆すべきポイントと言えるだろう。さまざまな色彩を描き出す中村真のピアノのタッチ、しなやかで強靭なビートを生み出す中村新太郎のベース、タイミングによってまったく異なる響きを生み出す芳垣安洋の繊細なシンバルワーク、そしてそれらが渾然一体となってホールに溶けていく音までもを余すところなく捉えたサウンドは、この即興の貴重なドキュメント性と録音物としての鑑賞性を見事に両立させている。最初の一音から心を奪われる美しさを湛えた "Moonlight in Vermont"から始まり、「この感じで演奏できるのは日本のみならず世界でもこのトリオだけ」と自負するビル・エヴァンス作曲の表題曲"Time remembered" や緊張感と創造性に溢れたマイルス・デイヴィスの "So what"といったスタンダードナンバーを経て、各地のツアーでもライフワーク的に演奏し続けているソロピアノによる"Edelweiss"までの全9曲。みずみずしい即興の息吹とオリジナリティに溢れた演奏と、それを最大限に生かす見事な録音の融合。ジャズファンにはお馴染みのスタンダードナンバーを中心としながらも新鮮で、決して飽きさせない素晴らしいアルバムである。
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