キツツキと雨 [通常版]

『南極料理人』の沖田修一監督が贈る、クスリとわらってちょっぴり泣けて、気づいたら元気が出てる"ほんわか"ムービー。無骨なキコリと気弱な映画監督のちょっといい出会い――。脚本に魅了され出演を即断した役所広司は、トレードマークの長髪を切って映画作りに引き込まれる職人肌の男を力強く演じ、ドバイ国際映画祭主演男優賞を受賞。小栗旬は自身も映画監督をした経験を生かし、少しずつ成長していく気弱な監督の姿を好演、愛すべきキャラクターを鮮やかに作り上げた。その他、山崎努、高良健吾、伊武雅刀、臼田あさ美ほか出演。――木こりの克彦が暮らす長閑で小さな山村。そこへ突然やってきたゾンビ映画の撮影隊に、住人たちは戸惑い気味。ひょんなことから無理やり手伝わされる羽目になった克彦は、強引な撮影スタッフと"使えない若いスタッフ"に振り回されて爆発寸前。一方、克彦のなかで"使えない若者"にされてしまった新人監督の幸一は、持ち前の気の弱さで現場をまとめきれずにパニック寸前。偶然出会った木こり60歳と新人監督25歳。初めは互いに距離を置いていたが、ふたりの交流はいつしか村と撮影隊の奇妙なコラボレーションを生み出していく。

沖田修一監督 + 脚本・守屋文雄・古館寛治によるオーディオコメンタリー、劇場版予告集