パパの木

パパに会いたい― 美しく雄大な1本の木を通して描かれる、大切な人を失った家族の人生の物語。――突然父親を亡くした家族。庭にある大きなイチジクの木に父親の存在を感じ、木に登り、話しかけるようになる8歳の娘。最愛の夫を亡くし人生の目的を失う母親。それぞれに違った思いを抱える息子たち。1本の大きな木を通して、彼らの心の葛藤が、時にユーモラスに、時に幻想的に、時に激しく描かれる。夫を失い喪失感を抱える母親役はアイコン的存在から今やフランスを代表する女優として活躍しているシャルロット・ゲンズブール。少女っぽさを兼ね備えた等身大の母親を演じ、本来の魅力を存分に発揮する。また、娘役は本作がデビューとなる若干7歳のモルガナ・デイヴィスが瑞々しく、あどけなさを持ちながらも時に大人のような表情を見せる彼女に世界中が魅了された。『優しい嘘』でカンヌの批評家週間賞を受賞したジュリー・ベルトゥチェリ監督作。本作はカンヌ国際映画祭のクロージング作品として上映。

メイキング、日本版予告