フェアウェル さらば、哀しみのスパイ

実在の超大物スパイ"フェアウェル"の壮絶な運命を描くサスペンスドラマ。国際社会のパワー・バランスを塗り替えたソ連崩壊。その引き金を引いたのは、世界を変えようとした一人の父親だった――。重厚なストーリー、繊細な人物描写で、歴史の陰に隠れた驚愕のドラマを圧倒的なリアリズムで描き出す、クリスチャン・カリオン監督の最新作。映画監督として2度のカンヌ国際映画祭パルム・ドール、ベルリン国際映画祭銀熊賞に輝くエミール・クストリッツァ初主演にして魂を揺さぶる渾身の名演! 実力派俳優ギョーム・カネ、ウィレム・デフォーなど国際的なキャストが集結。――1980年代初頭。ソ連を震撼させ、アフガニスタン侵攻の失敗とともに、後の共産主義体制崩壊のきっかけになったとされる史上空前のスパイ事件が発生した。「フェアウェル」のコードネームを持つKGBの大佐セルゲイ・グルゴリエフ、実名ウラジミール・ヴェトロフによって、ソ連が長年に渡って集積した機密情報が東西冷戦時代の敵陣営に属するフランスに渡されたのだ。その膨大な資料の中には、アメリカの軍事機密や、西側諸国に潜伏するKGB側の科学技術スパイのリストなど、世界のパワー・バランスを揺るがすトップ・シークレットが含まれていた・・・。

予告編