山椒大夫 [廉価版]

[大映70周年記念キャンペーン 名作シリーズ] 1942年の大映設立から今年(2012年)で70年。日本映画史上、燦然と輝く名作シリーズを、お求めやすい廉価版で連続リリース! ■世界が認めた巨匠・溝口健二の『雨月物語』『赤線地帯』と並び称される代表作。第15回ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞受賞。原作は文豪・森鴎外の名作「山椒大夫」。誰もが知っている安寿と厨子王とその母の胸を打つ物語を溝口健二の美学で映画化。撮影は日本映画界が誇る名カメラマン、宮川一夫。特に入水シーンは映画ファン絶賛の美しさ。日本を代表する名女優、田中絹代と香川京子の魅力を流麗なカメラワークで描き出す。――人攫いの罠にかかり、母親と離れ離れとなった厨子王と安寿の兄妹は、豪族山椒大夫の許に売られて奴隷となる。それから十年、二人は依然として奴隷の境遇だったが、ある日、新しく買われた奴隷が口ずさむ唄に、自分たちの名前が呼ばれているのを耳にする。由来を尋ねると、子供を攫われた自分たちの母親の呼び声であることがわかり、二人は遂に脱走を決意する。