王と鳥

[KADOKAWA 洋画セレクション] 構想から34年。グリモー監督が、困難を乗り越えて、遂に完成させた執念のアニメーション! 本作の製作を監督のポール・グリモーは1947年から始めたが4年経っても完成しなかったので、共同製作者のアンドレ・サリュが、グリモーの意に沿わない形でまとめあげて公開した。これが『やぶにらみの暴君』で、ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞するなど世界中で高い評価を受けたが、グリモーは不満だった。長い交渉の末、グリモーは1967年に権利とネガを買い取り、脚本のプレヴェールと共に大幅な改定と追加をして79年に遂にイメージ通りに作品を完成させ、80年に公開した。これが本作『王と鳥』である。つまり監督自身による名作『やぶにらみの暴君』の増補改訂決定版である! 1980年ルイ・デリュック賞受賞。――砂漠の中の宮殿に住むわがままな王は、絵の中の羊飼いの娘に恋していたが、娘は、隣の絵の煙突掃除の少年と愛し合っていた。絵から抜け出た2人は、嫉妬に狂う王を後に、不思議な鳥の助けを借りて宮殿を脱出しようとする・・・。HDニューマスター!

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