Shout It Out

Bullionが誇るポルトガルのベテラン・サーフ・パンクの爽快痛快サウンド!ニューカマーのリリースが続くbullionから久しぶりにベテランが戻って来た!過去にbullion tourなど2度の来日を果たしているポルトガルのFonzieがおよそ2年ぶりのリリースとなる『Shout It Out』が完成。過去2つのタイトルはすべてスウェーデンにてレコーディングを行っていたが今作は本国でセルフプロデュースと環境を変えている。今までの音源に比べるとよりヘビーでアタックの強い作品に仕上がった。タイトルにもなっているShout It Outでは現在のアメリカのバンドからの影響を感じさせるようなヘビーかつスケールの大きな楽曲を披露しているが、Crushin' DownではFonzie節とも言える爽快でありながらもどこか泣きを感じさせられるメロディーがぐっとくる。また彼らのルーツである90's melodicバンド,Millencolinらを彷彿させるWe're not Aloneのようなファストな楽曲も削る事なく収録。伝統と今の音を体現した数少ない『温故知新』的アルバムと言えるだろう。新しい物を取り入れば、その分今まであったもののバランスが崩れる危険性も顧みずに常にチャレンジし続けるのはフォンジーが『プロフェッショナル』であるからこそ。(Drのジャーオはドラムのキックをシングルからツインに変えて、Gのデビットは彼のルーツであったMetalのリフや雰囲気を曲のスパイスとして効かせている)