アーティスト/キャスト
商品説明
1997年結成のフュージョン・バンド「TKB」の3rdアルバム。★(jazz Life February 2002 disk reviewより)g/b/dsにkbとsaxが参加して5人編成となり、都内ライブハウスで活動を続けているフュージョン・ユニットの3rdアルバム。結成は1997年。まず第一印象で、リズムのキレの良さとそれぞれの楽器のバランスの良さに惹かれる。リズムはカッキリしたというより伸縮自在で、冷たいイメージを与えない。ラテン風味が入っても甘くなりすぎず、各自ソロのバッキングに移ってもそれぞれの役割を全うしているためにサウンドが薄くならない。NY系フュージョンとの評価を受けているようだが、確かに独特の微妙な浮遊感を持っていて、アンサンブルの組み立てと、そこからソロの持ち場へ抜け出していくところにおけるスピード感と温度差が空間の段差を作り、エア・ポケット状に"音の錯覚"を作り出しているのだろう。こうしたことができるのもテクニックとコラボレーション度の高さがあってこそなのだが、緻密なのに熱いサウンドを織りなしているこのTKBの完成度は高いと感じた。表だってトリッキーなリズム変化を用いないものの、曲のシーンによって微妙に揺れるタイムや、効果的に挿入される変拍子が編み出す人間味のあるドライブ感など、おもしろい試みが随所にちりばめられている。ワード・オブ・マウスのようなミョーな歌心を感じさせたりと、油断も隙もないところがこれからの期待大である。<宮澤えいち>
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収録内容
1 | Dunk |
2 | S.R.T. |
3 | First Step |
4 | Mr.Seven |
5 | HYOUTANJIMA |
6 | 2nd Stage |
7 | Caravan |
8 | A Night in A Strange Town |
9 | K's B. |
10 | in quest of S.R.T. |
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