君を照らす闇になる

都内ライブ活動を中心に根強い人気を広げてきたスリーピースバンド空 ～SORA～が完成させた初の11曲入りフルアルバム「君を照らす闇になる」。2年間にわたる制作期間の中で生まれたその世界は、聴く者を上から照らす光ではなく、沈んだ闇から押し上げる力を持った作品となった。彼らが投げかける音と言葉は癒しや応援歌という類のものではない。それは人の中にあるそれぞれの世界を認め、闇をも肯定しながら前進させていく音楽である。「光」空 ～SORA～の大きな題材の一つである「光と闇」を歌った楽曲。希望と絶望、未来と過去、強さと弱さを光と闇に置き換え、その両方を直視した世界観が魅力の楽曲になっている。アレンジ面でも空 ～SORA～独自の構成が魅力。多面性と抑揚のあるアレンジを、最小限のスリーピース構成とクリーンと歪みの二通りという最小音色で繰り広げている。「その音楽は、叫ぶほど切なく、囁くほど激しい。」スリーピースサウンドでは持ち難いはずの壮大さ、多面性、重厚性。それらの特徴を長所として全て持ち合わせる空 ～SORA～。重厚で激しいサウンドに混ざる甘く切ない声、そこに乗る独特な美しさを持つ日本語詩は、現在女性ファンを中心に深い支持を集めている。見た者全てが空 ～SORA～の世界を感じる事が出来るライブは必見。無形の空が吐き出す全く新しい言葉と音は、叫ぶほど切なく、囁くほど激しい。