田中瑞穂全集8 アマデウス・モーツアルト作曲ヴァイオリン協奏曲第五番イ長調KV219「トルコ風」/ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンソナタ第一番」より「アダージオ」/ミヒャエル・ハ

「ザルツブルグの栄光!!重厚にして華麗。モーツァルトとミヒャエル・ハイドンの超傑作の現代的名演。」正統ドイツの世界的巨匠、ヘルヴィック・ツァック氏を迎えて音楽の光に満ち溢れ、渦巻く感動。長い伝統を持ち、設立56年にして75回目の定期公演を迎えた西尾合唱団。創立時から指揮をとる田中瑞穂が長年交遊を持つヴァイオリニスト、ヘルヴィック・ツァック氏を迎えての定期コンサートを完全CD音源化。ツァック本人がドイツに帰国後、ドイツを代表する音響エンジニアである、ロンメル・ジェルゲンのスタジオでマスタリングした、現代の最高傑作。【曲目解説】(解説 田中瑞穂)モーツアルト作曲 ヴァイオリン協奏曲第五番 「トルコ風」モーツアルト(1756-1791)は、1775年、19歳の時に、一般にザルツブルグ協奏曲といわれている5曲のヴァイオリン協奏曲を作曲しました。ザルツブルグ協奏曲の最後の作品であるこの曲「第五番」は、12月に作曲され、第三楽章の副主題にトルコ風のリズムを持つ楽想が用いられていることから、しばしば「トルコ風」の名称で呼ばれることがあります。この曲は一連のザルツブルグ協奏曲の中ではもっともスケールが大きく、オーストリーやドイツ的なスタイルに中に、フランス的な色彩が加えられ、豊かで華麗な趣きを持っています。また、ヴァイオリン協奏曲史上初めての試みもモーツアルトはこの曲で行っています。第一楽章の管弦楽による主題提示の後、独奏ヴァイオリンはすぐ主題提示に入らず、アダージョの優雅な序奏を奏でるという趣向に富んだ展開、第三楽章のロンドにはメヌエットが用いられ、さらに短調のアレグロによって、トルコ風の旋律やリズムが姿を現してくるといったものです。曲は三つの楽章によって構成され、全体に華やかで喜ばしい魅力に満ち溢れ、19歳のモーツアルトの颯爽として華麗、天から与えられた楽想を駆使して、素晴らしい音楽の宇宙へ導いてくれる名作です。 ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンソナタ第一番」より「アダージオ」ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)は、1717年,32歳の時,ケーテンの宮廷楽団の楽長に任ぜられました。ケーテンのレオポルド公はみずからチェンバロを演奏するなど音楽に非常に熱心で、バッハは十二分にその才能を発揮して多彩な作曲活動を行う事が出来たのです。1720年に