Still
金子飛鳥
金子飛鳥
アーティスト/キャスト
商品説明
All Music by Aska Kaneko except #3 by Akiko Yano, #5 & 8 by Febian Reza Pane Aska Kaneko: Violin, Voice Febian Reza Pane: Piano 金子飛鳥が、ヴァイオリンを初めて手にして今年で50年になるという。ふと耳にしたヴァイオリンの音に魅せられて、芸術家である母に懇願したのは、3歳の時だった。その後、いくつものレッスンを経て、無数の発表会、演奏会を経験し、プロの演奏家である金子飛鳥が誕生したのは、沢田研二のステージだった。その後の数十年間今日に至るまで多くの音楽家、歌手、その聴衆が、ふと耳にしたヴァイオリンの音に魅せられて金子飛鳥の名前を記憶し続けてきた。金子飛鳥の名前と彼女のヴァイオリンの音を様々な音楽の中に聴いて親しんできた耳には、今回の新譜『Still』の音楽はどのように響くのだろう。「ピアノとヴァイオリン、聞き慣れたこの二つの楽器のアンサンブルは、金子飛鳥、フェビアン・レザ・パネの演奏家によって、静かに、驚くべき変化を記した」と書くと、矢野顕子の知られたカヴァー曲『A Time Like This』とオリジナル楽曲から構成された、あまりにも穏やかな響きにうっとりしている人には奇異に聞こえるだろうか?あるいは金子飛鳥という演奏家を熟知するファンにしてみれば、今回も、彼女の変わらぬ一貫した音楽への姿勢を確認したということになるのかもしれない。凡庸に、すべての演奏には始めがあり、終わりがあるのだが、この音楽では、人はすでに始まっていた事を聴き、それがどこかへ遠ざかっていくことを識る。揺るやかなメロディーの輪郭の内側に劇的な飛躍を生む力を潜ませながら、淡々と二人の演奏家が、それぞれの呼吸が運ぶ響きの、大いなる交わりを遊ぶ。こんな音楽がかつてあっただろうか。限りなく透明に近い澱み、あるいは透明な流体のうねり。様々なイメージのレイヤーが、この比類ない音楽の営みと、聴き手の中に生まれるだろう。アルバムのジャケットには、金子飛鳥の実母の絵を採用した。この絵は40年の音楽活動をへて、はじめて耳にしたヴァイオリンの音の記憶への回帰を暗示するのか、あるいは彼女の身体を巡る流体=音楽のイメージなのか。いずれにせよ、穏やかな表情をしたこの音楽に秘められた力を感じることが
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収録内容
1 | Still -Prologue- / 金子飛鳥 |
2 | Dialogue / 金子飛鳥 |
3 | A Time Like This / 金子飛鳥 |
4 | Another Eternity / 金子飛鳥 |
5 | It Takes a Long Time to Know / 金子飛鳥 |
6 | Dreaming at Taman Sari / 金子飛鳥 |
7 | Autumn's Grace / 金子飛鳥 |
8 | Coracao de Vento / 金子飛鳥 |
9 | Quietude / 金子飛鳥 |
10 | Still / 金子飛鳥 |
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