yes,please

UKロックサウンドと日本語詩の融合。ノスタルジックでサイケデリック。静寂の中のカオスとレクイエム。ここ数年、ようやく新しいロックの世代が生まれてきたようだ。9.11以降、USAのロックは成りを潜め、マイブラッディバレンタイン、レディオヘッドなどUKロックにルーツを持つサウンドが台頭。しかも、そのサウンドに日本語を大切にした歌詞を乗せ、エモーショナルなギターが特有な浮遊感をかもしだす。sonic&tripは、まさにその世代の先駆者である。破壊と威圧によりPEACEを。静寂の中にカオスがあり、包み込むようなサウンドの中に孤独があり、透明感とサイケデリックが共存している。「僕はどうして、この世界に落ちてきたんだろう」(yes,please)という言葉から始まるこのアルバム。ジャンルの解明は不可能。8つのストーリーは、折り重なり、ひとつのレクイエムになっている。いままでの方程式にあてはまらない音とことばの世界を感じてほしい。