CDアルバム
Tourist
Helsinki Lambda Club
2310円
ポイント | 10% (231p) |
---|---|
発売日 | 2018/12/05 発売 |
出荷目安 | お取り寄せ:2-4週間
※出荷目安について |
- 追跡可能メール便 送料無料
仕様
商品番号 | DAKHAMZ-5 |
---|---|
JAN/ISBN | 4514306014693 |
メディア | CD |
アーティスト/キャスト
商品説明
Helsinki Lambda Club『Tourist』に寄せて個人的にここ最近のHelsinki Lambda Clubは悩んでいるように見えた。今年の彼らの活動を見ても、配信シングルのリリースやワンマンツアーの実施、多数のサーキット・イヴェントへの出演など精力的ではあったものの、それによって大きく拡がりを見せたと言えないのも事実。ともあれ、12月リリースのミニ・アルバム『Tourist』をプレイヤーに入れてみた。なるほど、フロントマン・橋本薫によるフック満載のメロディーと軽やかに弾むバンド・アンサンブルが発する、人懐っこいポップネスは今作でもまったく陰りがない。聴き手の心へと、喉につかえた魚の小骨のように引っかかりを残す、スパイスの効いたリリックも健在だ。加えて、1曲目”マリーのドレス”における多層的なハーモニーを用いた先鋭性、2曲目”PIZZASHAKE”での華やかなホーンセクションを引き入れたソウルフルなグルーヴなど、バンドの新たな表情も散見できる。ゆえに、彼らの持ち味がさまざまな彩りとともに発揮された、理想的なミニ・アルバムとは言えるだろう。このバンドのディスコグラフィーにおいて、これまで駄曲は一つもないが、本作も7曲すべてが良い。もしかすると、その安定したクォリティーは、バンドの強みをわかりにくくしている面もあるのかもしれない。アヴェレージが高いあまり、突出した点が何なのかが伝わりづらいためだ。だが、そこで思い悩むことこそ本末転倒というもの。たとえば、彼らの根幹にある90年代オルタナやローファイのバンド――ガイデッド・バイ・ヴォイシズやスーパーチャンク、スローンといったバンドを思い出してほしい。いずれにも大文字のポップ史に刻まれるヒット曲はないものの、長いキャリアを通じて紡ぎ続けたグッド・ソングの数々で、インディー・シーンにおいて新旧世代のリスナーから不動のリスペクトをものにしている。おそらく、Helsinki Lambda Clubはそういったバンドだ。であれば、何も迷うことはなく、若い彼らにとって、そんな時間はもったいない。良い音源を作り、良いライヴを重ねる。それらは当たり前のことのようでいて、やり続けることは決して容易くないが、彼ら3人には飄々とやってのけてほしい。そして、その先に待ち受ける未来に対して楽観的でいることも、別に悪くはないだろう。彼
関連記事
収録内容
close