浪漫ちっくバカの唄

ギター1本で全国各地でのライブを繰り広げて来た「ムスカリン」が、人に"伝える"という唯一のルールを掲げ、とにかく"言葉"にこだわり、時にストレートに、時に捻くれて音を創り込みながら、物語・意義主張を「音楽」という固定概念に囚われず表現した作品「浪漫ちっくバカの唄」。ライブでおなじみのムスカリンのスタイルである"弾き語り"に加え、一流のピアニストを迎えての制作となった本作では、さらにライブ感を前面に押し出した、新たなムスカリンワールドを確立。「ビブラートを自在に操るボーカル」として音楽関係者や音楽仲間からも高い評価を得ているムスカリンは、「日本語の"硬さ"を、柔らかい"洋音階"にどう乗せるか」を長年研究する中、今回 フ作品では更にその部分を追求し、タイムや深さに拘りをもった。「声や言葉を伝えるための道具」という位置付けに徹したアコースティックギターのサウンド、そして詩人としても注目されているムスカリンならではのドラマチックな歌詞内容は誰もが共感し得る親近感を与え、『ムスカリンここにあり!』の存在感を十二分に発揮した、心に沁みる1枚です。