Shoot To Kill

長きにわたり西海岸のトップ・グループに君臨するパーティ集団コットンマウス・キングスのリーダー、ダディXのソロ・プロジェクトとして伝説のカリフォルニア・パンクロック・バンド、D.I.の楽器隊を引き連れ始まったエックス・ピストルズ。製作の過程でコットンマウス・キングスに最新アルバムから新メンバーとして加わったダートボールが加入し、あまり例を見ないツイン・ヴォーカルのパンク・ロック・バンドが結成された。実はダディXはコットンマウス・キングス以前にブライアン・ベイカー(マイナー・スレット、ダグ・ナスティ、現バッド・レリジョン)やダグ・キャリオン(ダグ・ナスティ、ディセンデンツ)を擁したドギー・スタイルに始まり、その後ハンブル・ゴッズをダグ・キャリオンやジェイソン・サースク(ペニーワイズのオリジナル・ベーシスト)と結成するなど、カリフォルニア・パンク・ロックのシーンでのキャリアを持っている。そこにソーシャル・ディストーションやアドルセンツのオリジナル・メンバーであるパンク・ロック・レジェンド、ケイシー・ロイヤー率いるD.I.の楽器隊が加わったんだから間違いないパンク・ロックが出来上がるのは当然と言えば当然のことで、そこに超高速ボーカルとして名高いダートボールが加わった事によりさらに幅を広げた作品が仕上がった。これぞカリフォルニア・パンクと言える作品である。