SAD REFRAIN

現在の日本のパンクシーン創世記の頃、その渦中に身を置き人気実力共に一時代を築き、パンクからパワーポップ、ギターポップまで数多くのファンやアーティストを歓喜させたザ・プレイメイツ、幻のセカンドアルバムがリマスターされ、10曲のボーナストラックを加え今また蘇る!(1997年作品)当時、約2万枚のセールスをあげた衝撃のパンクファーストアルバム「SHORT WAVE」から約1年のインターバルをおいて、メジャーレーベルよりリリースされたこのアルバムは、前作に続き新井仁(ロンロンクルー、ノーザンブライト)をプロデュースに迎え、地元姫路のマッシュルーム&自宅にて8トラックアナログによりレコーディングされた。楽曲はよりポップに、彼等のルーツミュージックに根ざした作品となった。サウンドはクリアトーンに変化しつつも、パンキッシュな疾走感にビートルズ直系の60sマージービートを通過した極上のメロディー&コーラスがちりばめられた楽曲群は、当時のシーンに一石を投じた。2001年において多くのパンクバンドが、テクニックやノリ重視の方向性からメロディー重視の楽曲に変化する昨今、彼等はいち早くメロディー指向を打ち出し、賛否両論もあった当時の状況下、正直に自分達の目指す好きな音楽を追求していったからこそ、パンク、ガレージ、ギターポップまで多くのマニアックなアーティストから一般のファンまでをも感動させることとなったのかも知れない。実に4年半振りとなる、2月20日リリースのサードアルバムにおいて、最早プレイメイツ節とも言える孤高のメロディー&サウンドは最高潮に達することとなるが、1997年の時点においてその原型は既に完成していたと言っても過言ではない歴史的名盤こそこの「SAD REFRAIN」なのだ!