Cold Moon

地元熊本にて活動するネオアコ/ギターポップのニューカマー「スパークリング・スコール」のデビューミニアルバムいよいよリリース!2004年の現在、日本のインディーズミュージックシーンにおいて、日本語のパンクもしくは邦楽指向のポップロックがメインストリームの中、彼等の音は洋楽的テイストを全面に打ち出したネオアコ/ギターポップサウンドであり、全曲英語詞である。あえてその音を例えるならば「スタイル・カウンシル+ロケットシップ+スモーキー・ロビンソン」という洋楽好きのファンには涙物のサウンドであり、あえて日本のバンドに例えるならば今や伝説のネオアコバンドとなった「ジョニー・ディー」のサウンドとでも言えるような、高い音楽性とクオリティを持ったバンドなのだ。ネオアコ/ギターポップを卒業し、もっと原点回帰的な60年代モータウンや(ホワイト)ソウルなどを好むリスナーにも十分気に入ってもらえるであろう表現力抜群の歌のうまさも魅力の一つである。その青く瑞々しく洗練されたスマートなセンスと様々な音楽的要素を吸収、昇華した巧みなアレンジワークは正に当時のUKサウンドに黒人音楽を導入しモダンポップの代名詞とまでになった「スタイル・カウンシル」や「シンプリーレッド」のそれに近似していると言えよう。とりあえず「イイ歌」そして「ポップ」である彼等の創り出す音楽こそが我々が忘れかけていた「音楽の原点」でありそれを思い出させてくれるバンドこそこの「スパークリング・スコール」なのだ!!今回の作品は全編、自分達の機材をスタジオに持ち込んでレコーディングし「ジョニー・ディー」のメンバーがミックスに携わったところも特筆すべき点である。2004年の幕開けに相応しい全曲捨て曲無しのポップミニアルバムの完成だ!!