my way

静寂感と激情感。スパイダーヘッドバンクスを言い表すのには最適な言葉だ。清流の流れにも似た、艶やかで伸びのあるボーカルに、どヘビーでどファンキーなギターリフ。時に静かに見守るようにようにやさしく深くささやき、時には荒れ狂う大海原のように激しく感情をむき出しにして叫ぶ。心地よい眠りについて夢を見る。夢の中では何でも自由だ。大空を飛んで海を見下ろす。とても幻想的な世界に浸る、デビューアルバム。スパイダーヘッドバンクスの最大の特徴は、繊細なボーカルから吐き出される存在感ある歌とそれに相反するように鳴り響くとびきり重厚なギターサウンドにある。綺麗な歌と歪んだギター。このギャップ感こそが彼らにしか生みだし得ないオリジナリティなのだと思う。過去、フジロックフェス出演の依頼を受けたのも頷ける。とにかく一度聴いたらはまる。新しい、今までにないサウンド「幻(まぼろし)ギターロック」の誕生の瞬間です。間違いなく必聴盤!スパイダーヘッドバンクス、ついに満を持してデビュー!