アーティスト/キャスト
商品説明
サウンドは静かだが、佇まいは、激しい。それがneumaだ。★聴覚を柔らかく刺激するかと思えば一気に異世界へ連れていかれるかのような・・・・・neumaのライヴは彼らが持つ驚くべき多面性を見せつける。6月17日に南青山で行われた"風待フラッグvol.3"neumaのライヴを見ながら、映画「バグダッド・カフェ」の寂寞とした砂漠の風景であったり、小津安次郎やホウ・シャオシェンが描く風景であったりが浮かんでは消えながら、最終的にはそのどれでもない映像が僕の瞼に残った。アンビエントなミニマリズムのなかに美しさと逞しさを見ようとする姿勢という意味で、neumaの音楽はそれらの映像作品に全く引けをとっていないということだ。"いつか"で顕著な、静かな曲調の背後で轟くベースとドラムの激しいアンサンブルはトータスのそれを彷彿とさせたし、"真昼の月"でのボッサ~ネオアコースティックの文脈を繊細に昇華したギター・ワークにはベン・ワット(エヴリシング・バット・ザ・ガール)の影を見たし、死の匂いを漂わせる"ねむり花"においてアコーディオンに寄り添いながら賛美歌のような輝きを放つ柴 理恵のヴォーカルにはトム・ヨーク(レディオヘッド)を幻視せずにいられない。neumaの魅力である静と動のドラスティックなサウンド・コントラストは、『窓』を聴いてもしっかりと伝わるが、ライヴにおいてそれはより物語性を帯びて立体的かつアグレッシヴに表象する。サウンドは静かだが、佇まいは激しい。それがneumaだ。その姿はとても美しい。(風待レコード 内田暁男)
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収録内容
1 | あとすこし |
2 | いつか |
3 | くじらキング |
4 | アオイシズク |
5 | Zauberei |
6 | ねむり花 |
7 | まばたき |
8 | 真昼の月 |
9 | 輪~歩きながら~ |
10 | 雲のうた |
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