SEED

空気を揺らして、歌が届く。ぼくらは珠玉、発芽する種だ。★待望の4th Album「SEED」。CDショップでパッケージとして出会うべき作品とでもいうべきか。ポップなしあがりをみせつつ、このアルバムは、愛するしかし病んだ地球を摘発し、ぼくたち人間の力を信じるエネエルギーに満ちた重厚な作品でもある。アーティストっていうものは時代の波長にひどく敏感なのだ。ぼくたちは、地球に堕ちてきた珠玉、種は地に堕ち、水脈を探して発芽し、根を張り、だれがどういう企みでぼくらを使おうとしても、発芽するのは僕ら自身なのだというメッセージを感じずにはいられない。黒田くんはあいかわらず「僕はメッセージシンガーじゃないんで」と半分拗ねたように言うだろうが、この作品にそれを感じる人は多いだろう。映画を見終わったあとのような心地よい疲労感。アルバムというパッケージで発表される意味がある大作だ。必聴!(ゲンタ)