光の影

林邦洋が送る久々のアルバムです。彼の持つ独自の詞世界は更に磨きがかかり、メロディーラインはどこか懐かしく、しかし当たり前のJ-POP、ROCKにはなりえない個性が光まりくっています。シンガーソングライター然とした佇まいを見せるM-2、8。70年代のヒットソングだっけ?という錯覚に陥らせるようなスタンダード感を携えるM-4。ニックドレイクやコリンブランストーンのソロアルバムを彷彿とさせるM-6など聞き所満載のアルバムです。林邦洋とは一体なんなのか?その答えを一気だ出したアルバムといえます。今回もヨシンバのメンバーやカーネーションの直枝政広氏を迎えてのコラボレーション作品もあり、林邦洋の個性を一層引き出す事に成功しています。