モンゴルのホーミー

モンゴルのホーミーは、モンゴル国の西部で発祥したと言われている芸術で、1人で2つの高さの音を同時に歌うという特殊な歌い方である。このアルバムでは、モンゴル国ALTAN GADAS北極星勲章受章演奏家のサウガゲレル氏による、高度な演奏技術を駆使したホーミー歌唱による、モンゴル民謡や讃歌、また日本の歌も収録。ホーミーは馬頭琴、トヴシュール、ヨーチンなどの民族楽器の伴奏と共に歌うことが多いが、このCDでは、そのような民族楽器の伴奏の他に、ピアノ伴奏の曲も2曲収録している。<プロフィール>マハバル・サウガゲレルモンゴル国ウランバートルで生まれる。8歳の時よりモンゴル国立こども宮殿にて、リンベを学び始める。1990年、モンゴル国立音楽舞踊学校に入学、リンベの他、オドゥスルン、ガンボルドの各氏よりホーミー及びその伴奏をするモンゴル国の伝統楽器である馬頭琴、トヴシュール、口琴を学ぶ。16歳の時、モンゴル全国リンベコンクールプロ部門銀賞受賞。1994年、1995年、ウランバートルにてソロリサイタル開催。1996年成績優秀により一年飛び級して卒業後、モンゴル国立文化芸術大学リンベ専攻に入学、優秀な成績を修める。在学中モンゴル国立音楽舞踊学校の講師として教鞭をとる。また、モンゴル国立民族歌舞団及び軍隊歌舞団にソリストとして所属。1989年よりフランス、ロシア、日本、韓国、北朝鮮等世界各国で演奏。1999年より中国に留学し、中国上海音楽学院笛子専攻に入学し中国の笛子及び笙を専攻し、2004年に卒業。また、その間巴烏(パウ)、葫蘆絲(フルス)、簫も習得。2004年より日本に在住。モンゴル国の伝統芸術を紹介するコンサート、講演、子供たちとの国際交流コンサート、テレビやラジオ出演など幅広い演奏活動を行う他、大阪と東京で横笛やホーミーなどを指導。また、中国の笛子、簫、葫蘆絲の奏者、講師としても活動。2005年、2007年、国際音楽コンクール民俗楽器の部プロ部門第1位。2010年、モンゴル国より「文化功労章」受章。2017年、モンゴル国より最高位の勲章「ALTAN GADAS(北極星勲章)」受章。モンゴル伝統芸術協会会長。日本ホーミー協会会長。