真言と詩 -歌のマンダラ-

インド学仏教学の分野において世界的な碩学として知られる立川武蔵。その膨大な著書には哲学、論理学を中心とし、美術、図像学から詩や写真集など多岐にわたる。今回の企画では本人が長年の研究や調査で培ってきた「聖なるもの」へのアプローチとして「歌」をうたう。仏教で唱えられる真言やインドの伝統的な『ギーター』をサンスクリットにて収録。本人の歌唱による歌のマンダラを具現化する。これは世界でも類を見ない「聞くマンダラ」である。 収録される作品は6品。1 光明真言罪障を浄め、魂を鎮めるときにうたわれる。2 不動明王の真言(慈救咒<じくしゅ>)慈悲によって人を救う不動明王を讃える歌である。3 四智讃仏たちの働きを讃える。4. 『タイッティリーヤ・ウパニシャッド』(3.1.1)今日でもバラモン僧たちの集会のはじまりにはしばしば詠われている。5 『バガヴァッド・ギーター』(神の歌)15章神ヴィシュヌが秘密の教義を明かす。6 『王子の誕生』4章愛の神カーマを亡くした妻ラティの嘆きを歌う。光明真言。日本の真言宗僧侶であれば広くしられているマントラを立川武蔵自身が唱える。マンダラ関連の著作も多々ある立川が読む事でオーソリティーのある作品となる。書店では『曼荼羅の神々』ありな書房『マンダラ瞑想法』角川選書などと店頭展開すると良い。音楽監修はSEAMO AK-69 EQUALなどの作品参加等でも知られるトラックメイカーkameJAHmanことCLUTCH RECORDS代表 亀山健志が担当する。本CDのディレクション全般も担当。現在も大学で教鞭をとる亀山の博士論文の指導を通じて立川武蔵と知り合い、現在も公私ともに調査や製作、校正等を手伝う。ハーバード大学大学院にてph.D(博士号)名古屋大学教授、国立民族博物館教授、愛知学院大学大学院教授を経て、現在国立民族学博物館名誉教授。