URBAN DREAM

2007年12月にリリースされ現在もセールスを伸ばし続けているアルバム「DAY DREAM」をご存知だろうか。今回の企画はその張本人であり、最近ではMAY'Sの楽曲にフィーチャリング参加し評価と注目を集めているSHINO(FALCO&SHINO)によってプロデュースされ「URBAN DREAM」と銘打たれておりHIP HOP激戦区大阪のいわゆる「若手」と位置付けされる事も少なくないアーティストによるコンピレーションアルバムである。額面通りに受け止めるならば「荒削り」や「勢い任せ」というイメージが先行しがちだが一聴すればそのイメージは払拭される。元々このアルバム自体がHIP HOPというジャンルのコンピレーションによくありがちなクルーやイベント単位によるアルバムといったコンセプトではなく、参加アーティスト各々が様々なグラウンドで活躍し、実績を残しているため言うまでも無くクオリティーの高い作品群によって埋め尽くされ、その中でまるで作品同士が競い合うかのようになっており個々の個性や世界観が存分に発揮されそれでいながら統一感の生まれた他に類を見ない作品となっている。また、今回スーパーバイザーとしてtower.jpで1位を獲得した1stALBUM「Letter」の好セールスも記憶に新しいTAKAMICHIを迎えており、死角の無い布陣でリリースに臨む。この「URBAN DREAM」はジャパニーズヒップホップが次のレベルへと向かった事を証明する一つの軌跡と呼べるアルバムと言っても過言では無い。