The Green Ray

テレビのトークショーは画一化され、SNSでの世界との対話も一種のパターンとなってしまった。「時折訪れる寂しさ」「漠然とした懐かしさ」そんな取り留めもない感情を歌う今回のアルバムは、1986年エリック・ロメール監督作、フランス映画「緑の光線」(Le Rayon Vert)から始まった。作業期間に1年を要したというこの大作を聴き終えたあなたは、映画の主人公同様、見た者を幸せにするという夕暮れの"緑の光線"に出会うことが出来るかもしれない。