Styves Ark

ノルウェイより男性ジャズ・ヴォーカルの知られざる名作。北欧的透明感あふれるサウンドの美しいグラデーションで描かれる、素朴なロマンティシズム。柔らかく透明なピアノと口笛のコンビネーション、素朴な叙情性と甘さをたたえたヴォーカル、シンプルなリズム隊の抑えた演奏が、深く心に沁み入る魅力的なサウンドを織りなします。親しみやすいスタンダード&ポップス・ナンバーを数多く収録した、北欧男性ジャズ・ヴォーカル作品の逸品!素晴らしい口笛とピアノのイントロに導かれる、ヘンリー・マンシーニ「ムーン・リヴァー」の奇跡的にロマンティックなカヴァー(10)を白眉に、バート・バカラック「クロース・トゥ・ユー」(3)、ジェームス・テイラー「バーテンダーズ・ブルース」(5)、デヴィッド・ボウイ「レッツ・ダンス」(2)、光の粒のようなピアノのイントロと牧歌的メロディーの(1)など、スタンダードからポップスまで、透明感あふれるとても北欧的なサウンドで聴かせます。少ない音数の隙間から柔らかな光がこぼれてくるような、ノルウェイ産ジャズらしい美学を感じさせながらも、非常に親しみやすい作品。ジャズだけでなく、ボサ・ノヴァ的な空気感を求めているリスナーにもオススメ。