ginger

若手メロディック、エモ、ポストロックシーンで活躍するバンドの中に日本語詞を基調に美しい歌声とどこか懐かしいメロディーを奏でる独特の雰囲気を持つバンドが関東を中心に評判を呼んでいる。その名はserial TV drama(シリアル・ティービー・ドラマ)彼らの根底にあるのは洋邦問わず古き良き時代のロック、ポップスを踏襲、リスペクトしながら独自の解釈を持って現代の音楽に変換、応用、クリエイトすることにある。また海外エモシーンで活躍するDRERAM STATE、WAKING ASHLAND、MAE、MINERAL、ELLIOT、今や懐かしいJOURNEYなどの80年代ロック、RADIOHEADのようなまたはFLAMING LIPSに代表されるオルタナティブバンドなどをしばし連想させてくれる。とにかく懐かしくも癒されるのだが、新しく「今」が詰まっているのである。何と言ってもボーカル伊藤の透き通る繊細かつ伸びやかな美声や時により見せるルーズなボーカルスタイル、不思議な歌詞の世界観の融合が最大の特徴であり、現代版YENTOWN BANDように言われる所以でもあろう。またその美声にのる珠玉のメロディ、そして平均年齢21歳が奏でる中音域を駆使した厚みのあるダイナミックなバンドサウンドと繊細で緻密な音空間は聴くものすべてを別次元の世界に誘うのである。2007年は必ずやserial TV dramaが音楽シーンを癒してくれるに違いない!