The Armageddon Theories

97年にリリースされた「Third Eye Function」で全てのHM系マガジンで絶大な賞賛を得た"セオリー・イン・プラクティス"と言えば、皆様おわかりかと?! とにかく、なんともすさまじいテクニカル集団である彼らの音楽性は一言で言い表せないほど複雑怪奇。リズムはキング・クリムゾン(73～74年頃の)的変拍子が多用され、その上を縦横無尽に走る驚異的テクニックのギターソロ、おそらくはベーシストによるピアノを伴った叙情的な場面展開…。これらの上にスクリーム系のデス・ヴォイスが乗るという全くこれまでに聴いたことの無い新次元のデス・メタルといえます!非常に派手でツボを押さえた楽曲作りにも好感が持て、ただ難解なだけのデス・メタルといった印象はあま無い。驚くべき事はこの音をトリオで作りあげていることで、オーバーダブも最小限に押さえられていながらこの音の厚味はすさまじいばかりの説得力を持って迫ってくる。間もなく20世紀最後の年が始まろうという矢先、こういった次世紀の音を予感させてくれるバンドに出会える喜びを皆様も感じていただければ……。