Dark Becomes Light

― 闇から光になっていく世界 ―the telephonesのフロントマンIshige Akira。ソロ三作目はデジタルな世界だけではなく 人の気持ちに寄り添い、人の体温を感じる、人肌ミュージック。the telephones のフロントマンでコンポーザーとして知られる石毛輝のソロ三作目。今作は、持ち前の音楽オタクな実験性と、今まで以上に開かれた唄心が、融合して、ベットルームでの世界はもちろん、 日常繰り返し見ている景色を色鮮やかに変える作品になりました。闇から光になっていくという、誰もが胸の奥に持っている希望の光がテーマになっています。封入されているセルフライナーノーツの本人の言葉によると『歌詞にも”闇、光、朝、夜 ”といった単語がよく出てきます。20 代最後の作品っ てこともあり、今までの自分(特に 10 代の闇の部分 ) を振り返ったような感じもあります。』とのこと。サウンド面では、前作同様フィールドレコーディングによる自然音がちりばめられた楽曲。 アコースティック楽器がもつ暖かさが繊細なエレクトロニクスと融合して涙する楽曲。3 曲目「言の葉」で初お目見えした、マンドリンの導入。 子供用のおもちゃ楽器を多用した茶目っ気のあるインストなどなど。 石毛の持つ、無邪気な遊びごころが一杯に詰まっています。マスタリングを手がけたのは、砂原良徳。 楽曲の良さを最大限に活かす繊細かつ伸びやかな仕上がりにもご注目ください。今作で、特筆すべき点は " さらに自由に広がって深くなった、唄心 " 沢山の闇を抱えて、それでも光を求める、強さと、(自分も含めた)そんな人達に向けられた優しさ。 楽曲もサウンドデザインも、人の心に寄り添う優しさに包まれています。打ち込まれたリズムパターンやシンセもふんだんに使われていますが、 ここにあるのは、デジタルな世界ではなく、こんなにも、人の気持ちに寄り添い、人の体温を感じる音楽。これこそ、まさに、2014 年の " 人肌ベットルームミュージック " !石毛輝のベッドルームで出来た曲が、世界中の誰かのベッドルームで流れることを願います。 寝る時もいいですが、夜明けくらいに聞くのも最高ですよ!!!