FLOWERS

polly、花を手渡すような最新作「FLOWERS」THE NOVEMBERS小林祐介プロデュースで解像度の高い攻めた抜け感のある作品に テーマは和製4AD。メンバーが日頃から聴いているイギリスのレーベル4ADの90年代の耽美的で幽玄な音像や質感を意識して制作。今回のテーマの和製4ADをアプローチする方法として、メロディだけ切り取っても形になるよう作曲、音像は純粋な4ADを出そうというものをテーマに内包した。 さらに今回は初のプロデューサーを起用。DAIZAWA RECORDSに所属していた先輩、そして音楽的にも敬愛するTHE NOVEMBERSのフロントマン小林祐介をサウンドプロデューサーに迎え、元々pollyが持っているメロディの良さを引き立たせるコード進行や曲構成を綿密に話し合って制作され「ソングライティング」「コードライン」「メロディ」が際立つ作品となった。サウンドプロデュース以外にも、M5「同じ花を見つめながら」M7「遠く」は小林との共作となる。 歌詞についても、自分の感情に嘘をつかずに、音源を通して目の前にいる相手に伝わりやすい言葉をセレクトしている。M5「同じ花を見つめながら」M6「Plastic」は歌詞に関しても小林との共作となり、越雲が日ごろ思っていることを箇条書きにして、小林の世界観をそこに加えたものが歌詞となった。 今までのドリームポップ・シューゲイズサウンドのほかに、ダブステップを取り入れたM5「同じ花を見つめながら」初めての生ドラムではなく打ち込みを起用したチルウェイブ・エレクトロM6「Plastic」もpollyにとって非常に新しい。"デペッシュ・モード""ウォッシュト・アウト"のようなダンスミュージックを作ろうとアレンジ。 そして、今作最大の変化は越雲龍馬のボーカリストとしての成長。曲に合わせて変化する歌声や歌い方は今までに無い表現へと進化を遂げた。M2「泣きたくなるような」は"フィッシュマンズ"や"コクトーツインズ"を思わせるファルセットとふわりと揺れるリズムを特徴とし、M7「遠く」"松任谷由実"のようなノスタルジックな歌謡とスケール感を持ち合わせている。 タイトルの「FLOWERS」の由来について越雲龍馬は下記のようにコメントしている。「花は、嬉しいときに手渡したり、葬儀など別れの時に供えたり、人の門出には必ず添えられるもので"始まりや終わり"