Les Mise blue

前作『delaidback』から5年ぶりのニューアルバムが出来ました。2021年11月に本編すべて新曲という、彼らのキャリアの中でも特筆すべき試みのライブが行われました。このアルバムにはその楽曲が全て収められています。ライブで披露された形よりも大幅にブラッシュアップされた楽曲群をぜひお楽しみください。その12曲にさらに書き下ろしの2曲を追加した14曲入りニューアルバムが本作『Les Mise blue』です。コロナ禍を反映したダークな心情の曲、叫ぶ曲、彼ら特有の軽快で優しい曲、揺れるようなメロディが美しい曲と、バラエティに富みながら実にsyrup16gらしいアルバムになりました。さらに特筆すべきこのアルバムの特徴は、これまでも持ち味だった、押韻、ダブルミーニングにますます磨きがかかり、異常とも思える切れ味を示しています。時に鬱屈した地球をもとび超えて宇宙に行ってしまう新境地の歌詞世界にもご注目ください。まだまだ、コロナの影響化にあるこの世界で、コンポーザー五十嵐隆の制作欲はそれに全く影響されることなく、さらにギアがあがりました。その熱量を中畑大樹(Dr)とキタダマキ(Ba)が支え、14曲というボリュームに圧倒的な情報量と情念が詰め込まれたフルアルバムをぜひお楽しみください。