morpho

−アンドロイドな四重奏、ニヒリストな旋律の対話が、地下帝国のドラマを垣間見せる。ムーヴメントに飲み込まれなかった、最後の男たちの置き手紙− ”混沌とする、エモ、スクリーモシーンにあくまでも個性とセンスで勝負を挑む”台頭するエモ / メタルコアシーンの渦中に産まれながらもピアノやクラシックの大胆な導入と、70'sロック創世記のペンタトニックな反復フレーズ。混濁する意識の中を縫うように、ハイトーンボイスが飛翔する、いにしえの組曲。縦横無尽なソングライティングセンスを以てして、従来のフォーマットを型破りする勇気。それは倒錯したフェチズムに似た、音楽愛好家によるメディカルな実験台である。絶望的で生々しい悪夢、荒廃した情景は彼らが見た現実なのか、まさに現代の混沌としたロックシーンへの絶望への思いをも匂わせる。しかし、それとは相反するファンタジックな童話のような音像は彼らの音楽への純粋な夢や希望でもあり、1曲1曲に込められた壮大なストーリーは、迷いを感じさせながらも、リスナーの共感を生み、現代の音楽の価値を変えてくれるだろう。今作の制作にあたり、メンバー全員が歌い、新たにKeyを導入、4人の異なるバックグラウンドは一つのコンセプトから新たな可能性を生み出す事となった。