ひかれあい

2016年4月末にリリースした自主制作・弾き語りCD『hug』が発売からわずか半年足らずで完売。CDリリース後は音楽以外の活動も活発になる。劇団ロロの三浦直之・作の舞台『光の光の光の愛の光の』に出演、演技だけなく劇中で弾き語りも披露する。さらに今泉力哉監督の新作映画『退屈な日々にさようならを』に監督直々のオファーにより、主題歌&挿入歌を提供し、役者としても出演。高いタレント性とキャラクターにより新たなファンを獲得する。12月には1st EP『さよーならあなた』を一部店舗/オフィシャル通販/会場のみで発売。特別盤は即完、スマッシュヒットを記録。2016年に表現者としてさらに成長を遂げたカネコアヤノが前作から半年足らずで2nd EP『ひかれあい』をリリースする。まずは何と言ってもリードトラックM1「とがる」。「かわる!かわる!かわってく覚悟はあるはずだ」「とがる!とがる!とがってるかなりね わかるだろ」と強い意志と勢いがハミ出そうな歌とバンド・サウンドが印象的で、更なる飛躍を予感させる強力な1曲。あっという間な2:55というショートチューンは、何度も聴きたくなる不思議な中毒性もある。M2「天使とスーパーカー」は、すでにライブの定番曲でカネコアヤノのポップ性がよく出ているロックチューン。そしてM3「朝になって夢からさめて」は1月末にザムザ阿佐ヶ谷という劇場でのワンマンで初披露され、その日にカセットテープとしてサプライズリリース(発売後即完売)された1曲。柔らかなアコースティックサウンドと、どこか懐かしく人懐っこい歌声。でもその中に確かにある力強さと爆発寸前の感情。一聴には心地良い。だけど、不思議な中毒性とギリギリの感情、胸が騒つく感覚がある。そんな彼女の歌の魅力が異なる曲調の3曲から感じることができるだろう。数量限定/初回生産分のみボーナストラックとして3曲の弾き語りヴァージョンを入れた全6曲入り。なお、本作は2015年11月に発売となったアルバム『恋する惑星』以来、約1年半ぶり、未流通盤で即完を連発してきての、満を持しての全国流通盤となる。