ときうつり

耳に心地好いポップ・ミュージックから、弾けるリズミカルな曲、民族音楽的にアレンジされた曲、壮大な組曲まで、バリエーション豊かなアルバムです。日本舞踊のために作られた曲をジャズ・ピアニストが大胆にアレンジした迫力ある作品、しっとりとしたバラード調の作品、華やかな祭りのイメージで作られた作品、神話的な作品など、一枚のアルバムの中でさまざまな味わいが楽しめます。中棹の三味線独特のまろやかな音色に、ジャジーなピアノが彩りを添えた、ちょっとめずらしい構成です。3曲目の「太陽に向かう花」は思わず口ずさみたくなる楽しい一曲です。1曲目の「恋うた」、また6曲目の「季告ぐる鳥」は、静かに心に残るでしょう。9曲目の「おとたちばな」には壮大な物語が隠されています。参加アーティストは、三味線奏者イワト ジャズ・ピアニスト瀬川真悟。「太陽に向かう花」、「碧の騒乱」、「モザイクの迷路」はもともと日本舞踊家・若見匠祐助の創作舞踊のために作曲されたもので、若見匠祐助のアイデアも盛り込まれている。三味線奏者・イワトは、民謡「浅野会」の門下生。2010年より、日本舞踊家の創作舞踊で作曲と演奏を手掛けている。その他、ジャズ・バンド等のライブにも数多く出演。