だからカーネーションは好きじゃない

"亡き、母へ捧ぐ"石崎ひゅーい 2ndミニアルバム。2014年第一弾となるこの作品は、彼のクリエイティブの根源である"もうこの世にはいない母親"へ向けられた感情をコンセプトとした、よりロックなサウンドを打ち出したミニアルバム。今という現実と立ち向かい、焦燥、哀しみ、寂しさを抱えながら、それを振り払うようなエッジの効いたサウンドの「僕だけの楽園」、オルタナティブかつダンサブルなサウンドに叫びを乗せた「母子手帳」、「シンデレラへの伝言」、アイロニーを歌謡ロックサウンドで表現する「仮装行列」といったアグレッシブな楽曲が並び、ラストを飾る「卵焼き」は、そこには居ない存在に対して綴った手紙のようなピアノ弾き語り楽曲で、誰にも変えられない存在と「君」を重ねて独り言のように歌うその声は叫びに近い。