MIRRORLIAR FILMS Season6

メジャーとインディーズを超えた多彩なクリエイターによる短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」。Season6には、小栗旬が監督を務め、藤森慎吾を主演に迎えた、日常へのストレスを抱えたサラリーマンで2児の父の逃避行を描く『1/96』や、浅野忠信が手掛ける、ゾンビ侍と箒に乗った鳥の箱をめぐる摩訶不思議な冒険譚『男と鳥』、異母兄妹の会話劇から、亡き父の姿が浮かび上がる『サン・アンド・ムーン』、河原に現れた異様な男の「ファー!」という声が奇妙な出来事を招く『FAAAWWW!!!』、祖父の訃報で帰省した女子大生の秦良が祖父との記憶に想いを馳せる『カフネの祈り』といった、ジャンルレスでバラエティに富んだ5作品を楽しめる。 ◆『1/96』: 夕方5時、その日の勤務を終え、会社を後にした成田。右に曲がれば家族が待つ家に着くが、今日は反対方向へ車を走らせ始める。妻、ふたりの子供と暮らす成田は「俺は不自由で窮屈な毎日を過ごしている。俺はもっとスマートな人生を思い描いていたんだ。」と、夜道を走りながら父親らしい本音をこぼしていく。 ◆『サン・アンド・ムーン』: 父親の葬式に突如現れた男と、彼の存在を知らなかった女。気まずい沈黙、ぎこちない会話を経て、やがてふたりが、同じ父の元に生まれた異母兄妹であるという事実が浮かび上がってくる。失われた時間を取り戻すように、二人の会話からそれぞれが知らなかった父の顔が浮かび上がってくる。 ◆『FAAAWWW!!!』: 誰もいない河原に佇む二人のチンピラ。ゴルフクラブを握りしめ笑顔を浮かべる異様な男。チンピラはゴルフボールがあたったと激高しているが、笑顔の男は「でも私、ちゃんと言ったんですよね。『ファー!』って」と全く悪びれず、会話が成り立たない。その日を境に、男たちの身の回りで「ファー!」という声が響くようになってしまい・・・。 ◆『男と鳥』: ゾンビ侍は神から、「この箱を5分後に届けなさい」と頼まれる。男が眠気をこらえながらも進んでいくと、そこへ箒に乗った鳥が現れる。箱に関心を示し、男を追いかけ回して奪おうとしてくる鳥だが、鳥がこじ開けようとしても箱は決して開かない。箱をめぐる摩訶不思議な物語。 ◆『カフネの祈り』: 東京で暮らす19歳の女子大生・奏良のもとに祖父の訃報が届く。母と妹と共に祖父母の家を訪れると、薄れていた祖父との記憶がだんだん蘇ってくる。幼き日の自分を優しく抱きしめて、嬉しそうに微笑む祖父の姿。帰らぬ日々の大切さを教えてくれる、穏やかな物語。 ◆特典映像は、12/13公開記念舞台挨拶＠ヒューマントラストシネマ渋谷、MIRRORLIAR FILMS AKITA 地域特別制作作品「ボクと鹿」 (計44分)、予告編 (60秒)を収録。