フロム・ウィズイン: リマスター

『ニュークリアス』から4年間の沈黙を破って1999年アネクドテンが提唱する我々への凶暴なる抒情詩! 荒々しいギター・サウンドが冴え渡るタイトル曲や「スロー・ファイアー」、メロトロンの轟音が炸裂する「ホール」等から聞かれる通り、前2作の路線を更に突き詰めたかの様な、70年代的ダーク/重厚さを押し出したへヴィなサウンド/音楽性をアルバム全編において展開。メロトロンの多用といった側面からプログレッシヴロックファンへのアピールもありつつ、オーペスのミカエル・オーカーフェルトもフェイバリット・アルバムと公言する通り、退廃的な情感と攻撃的ですらある衝動性、そして垣間見れる"明るさ"の対比が実に見事な、HR/HMファンへもおすすめ出来る一作。