リズミック・ブルータリズム 第2集

アリソン&ピーター・スミッソンによって定義された建築様式「ブルータリズム」にインスパイアされた音楽「リズミック・ブルータリズム」を提唱するサウンド・クリエイター、アレキサンドラ・アトニフの作品第2集。第1集と同様に高額な機材を一切使わず、フリーウェアを駆使して生み出された激烈なサウンドは正にブルータル。第2集ではミニマル/インダストリアル・テクノを逸脱し、より抽象的な電子音楽に向かいつつあり、作家の音へのどん欲さを感じさせる。かつてノイズ/インダストリアル・ミュージックが持っていたヴァイブスはこの作家の中で貫き通され、その創作姿勢には好感すら持てる。本作は12インチLPレコード。