ザ・ハイ・ロンサム・サウンド

ボブ・ディラン、スタンレー・ブラザーズ、エリック・クラプトン・・・数々のアーティストたちを魅了し、並々ならぬ影響を与えてきた〈元祖ハイ・ロンサム〉こと合衆国ケンタッキー州デイジー出身の歌手/バンジョー、ギター、ハーモニカ奏者: ロスコー・ホルコム (1912-1981)。彼の大ファンを公言するボブ・ディランは、彼の歌声について『ロスコー・ホルコムには〈飼いならされたものではない、ある種自然で絶妙なコントロール感覚 (An Untamed Sense of Control)〉があり、それが彼の歌声を唯一無二のものにしている』と分析/絶賛、60年代のディランの歌声/歌い回しに、ホルコムの影を見る方も少なくないかと思う。今回ご紹介するのは、そんなホルコムが60年代から70年代にかけ、フォークウェイズ・レコーズに残した音源をまとめた編集盤『ザ・ハイ・ロンサム・サウンド』。アメリカン・ルーツ・ミュージック・ファンの方はもとより、ボブ・ディラン・ファンの方も必携の一枚。日本語解説/帯付き。