アーティスト/キャスト
商品説明
アパラチア山脈地方の伝統民謡とモダンなサウンド・エフェクトが一つに溶け合う、美しくも革新的な名作。アンナ・ロバーツ・ゲバルトとエリザベス・ラプレルによって結成されたアメリカーナ/フォーク・ミュージック・デュオ"アンナ&エリザベス"は、米国北部/南部の伝統民謡と実験性溢れるエレクトロニック・サウンドを融合させたユニークなサウンドをクリエイトしている。2018年にリリースされた本作は、3枚目のアルバムにあたる。リリースから7年の月日が経つが、その内容は美しくも非常にオリジナリティ溢れたものとなっており、発売当時メディアからも絶賛された大変に素晴らしい作品。本作のベースとなる伝統民謡の多くは、アンナとエリザベスの故郷であるバーモント州およびバージニア州において一年をかけて収集。その多くは歴史の中に埋没してしまった"失われた古謡"となる。物語性豊かな歌詞、裏声と地声が駆使されたアパラチアの香り漂う美しい歌声、テクニカルかつ叙情的なバンジョウ演奏に、クラリネット/ユーフォニウム/フルート/ヴィオラ/ペダル・スティール・ギター/パンプ・オルガン/ヴォコーダー/メロトロン/モーグ・シンセサイザー/古の伝統歌手の歌声 (バージニア・クリエイティブ・アーツ・センターやニューハンプシャー州ピーターボロ・マクドウェルコロニーなどのアーカイブから抽出された本物の民謡の記録音源)のサンプリング/フィールド・レコーディングの断片などが重ねることで、伝統とモダンの境界線を超え、歌詞の物語性の真髄をとらえた繊細で幻想的なサウンドスケープが誕生している。例えば (9)では、悲痛な孤独、嘆き、そして海という概念を、ドローンとペダル・スティール・ギターで表現。(4)では、マルチメディア・アーティスト/ターンテーブル奏者: フィリップ・ジェック (1952-2022)のコラージュ作品に触発された音の断片のモザイクが"光の差し込む暗い森"を形成し、聴き手の物語のバックグラウンドに対する想像力を刺激/拡大させる。伝統民謡がベースでありつつも、同時に非常にモダンかつ実験性に富み、そして何よりも美しいこの作品。伝統と革新の融合作品としては破格的に優れたものを感じさる。北米のルーツ・ミュージック・ファンの方はもとよりだが、ローリー・アンダーソンやパティ・スミスの詩の朗読、ヨーゼフ・ボイス、ナム・ジュン・パイク、オノ・ヨーコなどが参加したフルクサス運動の音楽作品などが好きな方にも強く響くものがあるかもしれない。是非ご期待ください。日本語解説/帯付き。
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収録内容
1 | Jeano |
2 | Black Eyed Susan |
3 | Ripest of Apples |
4 | Irish Patriot |
5 | John of Hazelgreen |
6 | Woman Is Walking |
7 | Virginia Rambler |
8 | By the Shore |
9 | Farewell to Erin |
10 | Mother in the Graveyard |
11 | Margaret |
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