ジョンとレジナの物語

愛した相手と結婚できる者がどのくらいいるのか分からないが、結婚相手を愛することはできるんだ―。ついえた二つの恋物語から生まれた、仮面夫婦の間の心と心のふれあい。映画の世界では主流の「運命の恋」というコンセプトに対して、現実の世界でも起こりうる「見合い婚で結ばれた夫婦の関係性」をテーマとして、コミカル&ロマンチックに描く。『マジック』『ビギル 勝利のホイッスル』などを手掛け、ヒットメーカーとして知られるアトリ監督のデビュー作。――お見合いによって結婚することになったジョンとレジナ。新郎新婦はどちらも、親の説得に負けて不本意に形ばかりの結婚生活に入ったのだった。ある時レジナが体調を崩したことをきっかけに、ジョンは彼女が過去にスーリヤという男と愛し合っていたことを知る。しばらくしてレジナも、ジョンの友人から彼とキールタナという女性との悲恋物語を聞く。パートナーの過去を知ったことで、2人の心には変化が起こるが、そのことをうまく伝えられずにすれ違ってしまう。