奇妙な世界

ベルギーのブリュッセルへ亡命したトゥアレグ人ギタリスト/歌手アナナ・アルーナを中心に、2006年に結成された、ケル・アスーフ。6年ぶりとなる本作では、チュニジア人音楽家ソフィアン・ベン・ユセーフがプロデュースとなる担当。彼らが敬愛するレッド・ツェッペリンのほか、現在の若手ロック・バンドを彷彿とさせるヘヴィなサウンドを大胆に取り入れたそのアレンジは、これまで紹介してきたデザート・ロックの中でもっともエッジの聴いている点が最大の特徴。そんなサウンドをバックに、平和や平等、他文化への尊敬などを綴った歌詞の歌を聴かせる。