ゴダールの決別 ジャン=リュック・ゴダール

ギリシャ神話をモチーフに愛の至上と苦悩を綴る映像叙事詩。ゴダール史上もっとも美しいと言われる傑作、ブルーレイリリース! 巨匠ジャン=リュック・ゴダールが、ギリシャ神話のゼウス神が人妻と関係を結ぶという伝説を題材にしたJ・ジロドーの戯曲「アンフィトリオン」を自由に翻案。息を呑むほどの美しい詩的な映像のなかに、5つの断章で語られる人間の欲望と愛、そして苦悩。当時、フィガロ紙に「他の遊星から落ちてきた隕石のかけらのように美しい」と絶賛され、90年代ゴダール映画の新たな幕開けとなった傑作。――スイス・レマン湖のほとりに暮らすシモンとラシェルの夫婦。あるとき、出張中だったシモンが突然家に戻ってくる。いつもと様子が違う彼に狼狽えるラシェルに対し、シモンは「自分はシモンの肉体を借りた神だ」と告げる。半ば強引的に「神」と体を交わしたラシェルは、今まで感じたことのない悦びから、これは確かに自分の夫ではないことを悟る。果たしてシモンはどこへ行ったのか? 解説ブックレット封入。

映像特典: オリジナル予告編