私生活 [4Kリマスター版]

その眼差し、唇、つま先まで。ブリジット・バルドーという神話がよみがえる。ブリジット・バルドー レトロスぺクティヴ 第3弾!! 富や名声に執着しない女優人生。60年代を代表するファッションアイコンにして、ポジティブな官能性でタブーを打ち破った自由と解放の象徴、そしてフランス女優として初の世界的大スター! 2024年、生誕90年のアニバーサリーに合わせて全11作品が一挙特集上映され、従来の映画ファンのみならず、女性や若者の間でも大きく紹介された。BBRの最後を飾る第3弾は、BB×ミシェル・ポワロン監督の再タッグ&黄金コンビのミステリー、NYタイムズ誌から「女優ブリジット・バルドーの誕生」と評された海洋冒険活劇、名匠ルイ・マル監督がBB自身の人生をモデルに描いた幻の傑作のベスト3作品! ■『私生活 4Kリマスター版』: ヌーヴェル・ヴァーグの草分けとされるルイ・マル監督が、BBを主演に迎えBBの人生を描こうとした名作。共演はイタリアのスター、マルチェロ・マストロヤンニ。撮影は『大人は判ってくれない』のアンリ・ドカエ。セレブに向けられるヘイトや有名であるがゆえの孤独という、SNS時代にも通じるテーマを映し出す。脚本にはBBの実体験も脚色込みで反映され、たとえば主人公ジルがエレベーターで清掃員の女性に「下劣なアバズレだよ。裸を見せ大金を稼ぐ」などと罵られるシーンがそうだという。古都スポレートの美しい部屋に引きこもった一人ぼっちのジルが、19世紀の詩人シャルル・クロの、恋多き女性についての詩「シドニー」をメロディに乗せ、ギターで弾き語る一幕もどこか象徴的で切ない。ヴェルディの＜レクイエム＞をバックに、BBの表情を1分間以上捉え続けるラストショットについて、撮影のドカエは「一種の終わりなきサスペンス」と表現し、一番好きな映画のラストだとしている。BBの代表作かつ最高傑作と言われながら長年ソフト化されなかった幻の作品。国内初ソフト化。――ジル (ブリジット・バルドー)はスイスのレマン湖畔にある屋敷で、母セシルや使用人たちと暮らしている。自らモーターボートを操ってジュネーヴまでダンスを習いに行き、森でサイクリングしてペットのヤギと遊ぶ。そんな快活なジルにも悩みがあった。ダンス仲間の恋人である、演劇雑誌の編集長 兼 舞台演出家のファビオ (マルチェロ・マストロヤンニ)に想いを寄せていたのだ。叶わぬ恋に苦しむジルは、思いきってパリへ上京。やがて女優として世界的スターとなるも、ゴシップやバッシングに耐えられず故郷に戻る。恋人と別れていたファビオと再会し、二人は結ばれる。ファビオはうつ状態のジルを自宅にかくまい献身的に支えるが、ほどなくして野外劇場での芝居を演出するためイタリア・スポレートへ。彼を追って現地に着いたジルは、中世の街並みや地元民の素朴さに魅了されたのも束の間、またもパパラッチに悩まされ、宿に幽閉状態となり、ファビオとの仲もギクシャクし始める・・・。映像特典には、ドキュメンタリー『ブリジット・バルドー 誤解』、レトロスぺクティヴ BB生誕90年祭 劇場予告編を収録 (予定)。