ブルックナー: 交響曲第4番『ロマンティック』(1880年稿、1878/80年稿ノヴァーク版)

ファビオ・ルイージ率いるフィルハーモニア・チューリッヒによるブルックナー交響曲第4番。「ロマンティック」という副題や、長大すぎない演奏時間であることから、ブルックナーの9曲の交響曲の中で最も人気の高い作品。第1稿が完成したのは1874年だが、それから改訂が何度も行われ、1881年ハンス・リヒター指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演され成功を収めた。その後もさらに改訂作業は行われたため、多くの版が存在している。ルイージ & フィルハーモニア・チューリッヒは、現在もっともよく演奏されている、第2稿、1878/ 80年稿ノヴァーク版を使用。前述の第1稿を1878年に改訂 (第2稿)したあと、1880年に終楽章のみ改訂 (第3稿)されたものとなる。