Polarization

1962年生まれ、大阪在住の宮本隆は、ベース奏者・即興演奏家にして、豊永亮×チャールズ・ヘイワード、ナスノミツル、磯端伸一、石上和也、シェシズらの音源をリリースする〈時弦プロダクション〉の主宰者でもある。ジャズロック・グループの時弦旅団(time strings travellers)や、石上和也、木村文彦らとの3 mirrorsなどのユニット活動、向井千惠、臼井康浩らなどとの共演など、日々、演奏・共演を繰り広げている。ブログ「満月に聴く音楽」では活動告知、レーベル告知のみならず、ロック、パンク、ジャズ、ロック、エレクトロニカ、歌謡曲に至るまで、鋭い音楽批評/レビューも掲載し、演奏と批評という両極から多面的・多角的に音楽にアプローチしている(2006年に書籍『満月に聴く音楽』として刊行)。本作『Polarization』では、アンビエント・ドローン系のサウンドを中心に、ニューウェイヴ/ダブなトラック、エレクトリックベースによる静謐な楽曲、ノイジーなミュージック・コンクレート風、インダスリアルなテクノまで、多彩な楽曲を収録。端正でありながら一筋縄ではいかない混沌とした音楽性が魅力的だ。