フォーリング

ポップ、テクノ、レゲエ、ロック・・・一つの音楽ジャンルに捕らわれず、様々な音楽要素を兼ね備えた、スウェーデンの奇才集団A.C.Tの前作から二年振りとなる最新ミニ・アルバム。バンドは四作連続でEP(ミニ・アルバム)をリリースすることを以前から告知しており、今回はその第三弾作品。バンドが連続してEPを出し続ける理由は、従来のアルバム一枚の作成のため一度に長時間を費やすより、作詞作曲→リハーサル→レコーディング→リリースの一連の流れを短いスパンで行うことにより、より新鮮な状態でファンに曲を提供する為、そしてバンドが常にアクティヴであることを目指したからである。本作は四部作の第三弾ということで、音楽性は前二作を引き継ぎ、一つの曲の中に多様な音楽要素が混ざり合いながらも、決してお互いが反発することなく自然な融合を果たしており、正にA.C.Tワールドともいえる変幻自在の世界観を作り出すことに成功している。ファンならば納得間違いなしの太鼓判の一枚。