サン=サーンス: チェロ協奏曲第1番&交響曲第3番オルガン付き

2025年で生誕190周年を迎える19世紀フランスを代表する作曲家サン=サーンス。同作曲家の名作二題がプログラムに並ぶ、数少ないアルバムがリマスター盤として復活。広く親しまれる「白鳥」をはじめソナタや協奏曲など、サン=サーンスは優れたチェロ作品を遺しているが、中でも「協奏曲 第1番」は技巧を駆使した華麗なパッセージから艶やかな歌まで、チェロの魅力が十二分に発揮されており、あらゆる作曲家のチェロ作品の中においても、ひときわ光彩を放つ名作といえる。独奏を務めるのは、N響首席奏者でソリストとしても人気が高い藤森亮一。サン=サーンスの代表作の一つと呼べる「交響曲 第3番 オルガン付き」は、3管編成のオーケストラとピアノ、そしてオルガン独奏が加わる大編成で、その響きは音の大伽藍とも讃えられる。豊かな色彩感と壮麗な音場感は、他には無い魅力に溢れている。