ボストン1970

ピーター・グリーンの脱退三ヶ月前にあたる1970年2月5～7日の三日間、ボストンのライヴハウス、ボストン・ティー・パーティで行われたフリートウッド・マックのコンサートを完全収録した3枚組ライヴ・アルバム。同年にライヴ・アルバムとして発売の予定だったものの、ピーター・グリーンの脱退によりお蔵入りとなってしまった曰くつきのアルバム。前年(1969年)に発表した『ゼン・プレイ・オン』ではこれまでのブルース・ロックから、現在の彼らに繋がるポップな方向にシフト・チェンジした作品でしたが、このライヴではそのポップ化に対するピーター・グリーンのフラストレーションを解消するかのようなギターをたっぷりフィーチャーした10分を超える長尺のブルース・ナンバー(「がらがらへび」「ザ・グリーン・マナリシ」「イフ・ユー・レット・ミー・ラヴ・ユー」)やジョー・ウォルシュ(イーグルス)とノン・クレジットながらエリック・クラプトンが飛び入り参加したジャム・セッションを収録しピーター・グリーン在籍時のライヴとしてはベストともいえる内容になっています。全30曲収録。詳細な英文ライナーの対訳付。